成年後見人の財産管理のまとめ【成年後見制度のお話:第42話】

成年後見人の財産管理業務の種類

成年後見制度 銀行取引成年後見人の財産管理については、何度か当サイトでもお伝えしてきましたが、今回はまとめということでもう一度、成年後見制度における財産管理についてお話していきます。

そもそも財産管理とは、財産の現状を維持する行為、財産の性質を変えない範囲で利用し、改良する行為、財産を処分する行為を指します。

また、成年後見制度において、成年後見人が行う財産管理には、大きく9つの種類があります。それぞれについて解説します。

 

重要な証明書等の保管と各種手続き

認知症や精神障害などの影響で、判断能力が低下している状態では、自ら預貯金などの証明書などを管理できず、紛失してしまうことも多くあります。また、実印を使用して必要のない契約をしてしまったり、訪問販売でだまされて捺印をさせられてしまったりなどの詐欺等も考えられますので、成年後見人は重要な証明書などの保管や手続きを行います。

 

年金・賃料その他の収入の受領や管理

各種年金や不動産を保有している場合の賃料など、本人が収受する金銭についてその受領や管理を行います。

 

日常での金銭管理

認知症や精神障害などで判断能力が低下によって、金銭の管理ができなくなった場合、本人の財布の中身を随時確認し、補充等を行います。

入院や入所などの場合は、本人が財布を持つことができないため、病院や施設に預託金として、財産管理を依頼することもあります。

 

居住用不動産の維持・管理

所有・賃借に関わらず、本人が居住用に使用している不動産を指しており、本人が在宅の場合に居住にあたって安全で快適な状況を維持していくことはもちろんのことです。また、入院や入所等で、一時的に留守となっている場合には、適宜訪問し、状況の確認を行うことが必要です。

 

金融機関とのすべての取引

銀行、信用金庫、証券会社、保険会社などとのすべての金融機関との取引を指します。しかし、株やFXなどの資産の運用については認められません。

 

寺社等への贈与

本人の信条から寄付や寄進を行っていた場合のほか、墓地を所有している寺院であれば、管理料や卒塔婆代などとして支払いを行っていた場合に、継続して成年後見人が支払いを継続します。

 

本人に必要な衣類や生活用具の購入

入院や入所中であれば、病院や施設の担当者に依頼することも可能ですが、在宅の場合は、本人の代わりに成年後見人が購入します。


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