よい町の条件。介護施設のある町
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最終更新日:2014/01/13
みんなに聞いてほしい介護エピソード 介護, 認知症
自分の子育てに余裕が出てきたのを期に、仕事を始めるママ友が多いです。
特に介護施設。介護施設での食事の調理、掃除、看護師の資格を活かして訪問介護など活躍の場はさまざまのようです。
私の住む町は最寄り駅から徒歩15分くらい。静かな住宅街です。
昔ながらのお宅と新しい住宅が混在する風景が広がっています。つまり高齢者の方と若いファミリーのどちらも多く暮らしているのです。
公園ではゲートボールをするお年寄りがいるかと思えば、砂場には育児サークルで集まった赤ちゃんと若いお母さんたち。学校が終われば小学生が集まり、休日は野球やサッカー教室で人があふれます。
マンションやビルが少なく、一方で緑が多いため老後や子育てにはとてもいい環境ではないでしょうか。
だから人気があるのだと思います。ここ数年宅地があれば次々と家が建っています。裏山を崩して何十軒もの家が建った時は驚きましたが、それだけ移り住みたい人がいるということでしょう。
もう一つ、増えている建物があります。
介護施設です。住宅の中にさりげなく建っていたり、その裏山の自然を活かしていたり、私がこちらに越して来てから10年余り経ちますが、思い当たるだけで8カ所ほど。
そういえばデイサービスやリハビリテーションのワゴン車、訪問・入浴介護のロゴをつけた乗用車を近所でよく見かけます。
介護施設が多いのですから知り合いが働いていて当然ですね。
介護施設は家とも学校とも公園ともコンビニともしっくり馴染んでいて特別なものとは思えません。認知症であった祖父を介護していた20数年前とはずいぶん時代は変わりました。
毎朝決まった時間にみかけるお年寄りが乗ったワゴン車に、幼稚園の娘たちは手を振るのが日課でしたし。
介護するご家族が安心して無理なく生活できる町、若い人にとっても魅力的に見えるのではないでしょうか。そのような町がこれから増えていくことを願っています。
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