認知症の伯父と結婚早々同居

公開日: : 最終更新日:2014/01/13 みんなに聞いてほしい介護エピソード ,

畑 認知症三歳年下の従妹と一緒にいると心が和みます。

小さい頃から明るくて歌が好きでマイペース。親に怒られてべそをかいても、姉とけんかして悔し涙を流しても、そしてたとえ転んで泣いたとしても次の瞬間すぐ笑うような女の子でした。

大人になり外国を放浪していると聞き、「ああ、彼女なら愉快な時間を過ごしているだろうな」と驚きもしませんでした。

しかし私が結婚した次の年に彼女も身を固めると聞かされた時は驚きました。家庭におさまるタイプでなないと勝手に思っていたからです。

結婚式での彼女は昔のまま、常に笑顔でした。純白のウエディングドレス姿の彼女の横に立つ旦那様はなんと彼女より15歳年上。

彼女の両親を説得するのはたいへんだったと聞きました。でも結婚式ではみんな幸せそうでしたので正しい選択だったのだと思います。

後日、彼女夫婦は自宅敷地内に住むご主人の伯父さんのお世話をするという条件で、家を建てたと知りました。

伯父さんは体が不自由で少し認知症の症状があるとのことでした。

新婚早々、認知症の方と一緒に暮らすという苦労があるのでは不憫、ということで彼女の両親は大反対したそうです。でも従妹はそのことに関して重要視せず、ただ旦那様に付いて行ったとか。

「好きなんだからしょうがない」と笑い飛ばしたらしいです。従姉があきれるように、それでいて妹を誇りのように話してくれました。

彼女らしいです。

彼女なら素直に状況を受け入れ、うまくやっていけるでしょう。私は彼女がたどり着いたその場所に運命さえ感じました。

自宅の敷地は広く、畑もあるそうです。伯父さんも一緒に畑で働き、四季折々旬の農作物を収穫するのが日課だとか。

時々、

「畑で〇〇がいっぱいできたんだけど食べる?」

という唐突なメールが来ます。元気なのかその都度聞くといつも元気あふれる内容。認知症の伯父さんの手足となってたしかに忙しいようですが、旦那様も加わり賑やかで楽しい毎日を過ごしている様子です。

暗い日常より、明るく騒がしい方が認知症の人には刺激になると聞きました。彼女は適任でしょう。自分の立場を受け入れている彼女を尊敬しています。

畑仕事をしながら今日も鼻歌を歌っていることでしょう。


関連記事

no image

ある日突然に出来事

}70歳過ぎのおばあちゃんが入所してきました。軽いアルツハイマーで足腰もお年のわりには元気で、食事の

記事を読む

おばあちゃんと孫

いったんは見放されてしまったものの・・・

65歳過ぎになる女性の方の話です。その方は60歳までしっかり会社に勤めていた、いわば今で言うキャリア

記事を読む

おばあちゃんの手

手をぎゅっと握りかえしてくれたおば

【第6話】で登場したおばのその後についての話です。 息子さん夫婦はおばが原因ではないようですが、不

記事を読む

おじいちゃんおばあちゃんとまご

よい町の条件。介護施設のある町

自分の子育てに余裕が出てきたのを期に、仕事を始めるママ友が多いです。 特に介護施設。介護施設で

記事を読む

きのこときのこご飯

きのこ狩りをやめて認知症になった祖母

田舎に住む90歳を過ぎた祖母は多くのものを私たち孫に与えてくれました。 小学校の夏休みは1ヶ月

記事を読む

赤い郵便局

認知症お世話になった方々

大学生の頃、都内の郵便局に勤める知り合いのおじさんがアルバイトとして私を採用してくれました。おじさん

記事を読む

お風呂

施設のお母さん

75歳のおばあちゃんのお話です。 おばあちゃんは施設が出来て最初から入居していて要介護も低かったの

記事を読む

おばあちゃんの手

覚えていてくれたんだね、お婆ちゃん

私の亡くなったおばあちゃんの話です。おばあちゃんは102歳という長寿でなくなりました。おばあちゃんは

記事を読む

夫婦で食事

ちょっと、コイコイ!

90歳過ぎたおじいちゃんの話です。 そのおじいちゃんは、ご夫婦で施設に入居されておりましたが、奥さ

記事を読む

no image

アルツハイマー型認知症の怖さ

92歳のおじいちゃんの話です。 そのおじいちゃんは一代で会社をおこして成功させた方で、会長までやら

記事を読む

相続の相談ができる専門家探しのサイト「相続相談の窓口」
相続の相談ができる専門家探しのサイト「相続相談の窓口」


相続の相談ができる専門家探しのサイト「相続相談の窓口」
遺言の相談ができる専門家探しのサイト「遺言相談の窓口」


成年後見の相談ができる専門家探しのサイト「相続相談の窓口」
成年後見の相談ができる専門家探しのサイト「相続相談の窓口」




PAGE TOP ↑