二人の夫婦愛に感動

手をつなぐ私が勤めていた、グループホームには様々な入居さんがいらっしゃいました。
その一人の女性についてのお話です。その方は、65歳になる方で、50歳後半からアルツハイマーになったそうです。
いわゆる、若年性アルツハイマーですね。その女性は大学の先生をなさっていたそうで、娘さんの独り立ちを機に症状が出始めたそうです。

初めは気のせいだろうと思っていた旦那さんも症状がひどくなるにつれ、これは手に負えないと私の勤めているグループホームに入居となったわけです。
普通は入居されると、あまり会いに来られない家族も多い中、旦那さんは施設が家からわりかし近いこともあってかほぼ毎日会いに来られていました。

施設に来ては、旦那さんは自分なりに調べたリハビリをしたり、普段は車イスなのですが、一日中車イスではお尻が痛いだろうとソファに座らせ隣に座り一緒にのんびりくつろいだりと、ゆったりとした時間を過ごしていました。

そんなある日です。旦那さんが用事で夕方からしか来れない日がありました。
普段は、昼前から来て、旦那さんはお弁当を持参して一緒に食べるのですが、旦那さんも大学の先生をしているので、授業の都合上夕方になることもありました。

その日の昼食、一人では食べれないため、介助に私が入ったのですが、突然泣き出したのです。
私じゃ嫌だったのかな?と思いつつ声掛けすると、「○○さんがいないわ」と旦那さんの名前を言ったのです。しかも、普段声も出さない女性が言ったのです。
夕方その事を旦那さんに伝えると、今までの事が無駄ではなかったんですね。と泣いて喜んでました。

それから、その方は旦那さんと単語ですが会話するときもあったり、後ろから人の支えはもちろん必要ですが、リハビリのおかげで足が動き、少しだけ歩けるようになりました。二人の第二の人生を楽しんでいるようでした。


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