成年後見人の選び方
公開日:
:
最終更新日:2014/01/22
成年後見人の条件・選び方 もの忘れ, アルツハイマー, 介護, 任意後見, 任意後見制度, 後見, 後見人, 後見制度, 成年後見, 成年後見人, 成年後見制度, 認知症
親族が高齢者ばかりの場合に成年後見人になる人は?
先日、初期のアルツハイマー型認知症の症状をお持ちの方からご相談がありました。
「最近、認知症の症状が少しずつ進行しており、もの忘れもひどくなってきたため、将来のことを考えて成年後見制度を利用したい。
親族には70歳以上の高齢の者しかいないため、だれに成年後見人を引き受けてもらえばよいのでしょうか?」
増加している高齢者の高齢者への介護「老老介護」
最近日本で増加しているのは、老老介護という、高齢者が高齢者を介護するという世帯です。
急激な少子高齢化により、介護する若者世代が減少し、高齢者が介護をしなければならなくなっているという状況です。
このような問題を抱える中、今回の相談のように、自分自身が認知症になった時に周りに成年後見人を依頼できる若い世代がいないという状況は多くの世帯でで発生している問題です。
無理に親族に成年後見人を依頼すべきではない
今回の場合は、本人にまだ判断能力があるため、任意後見制度を利用し、本人が成年後見人に依頼をするということが考えられます。
どうしても、任意後見制度で成年後見人を選ぶ際には、親族に後見人への就任を依頼してしまうものですが、本人の財産管理や身上監護を行う上で、高齢者で十分に後見人の職務を果たせないという懸念がある場合には、親族に対して無理に後見人への就任を依頼すべきではありません。
親族には成年後見人でなくキーパーソンになってもらう
今回の場合は、成年後見人を司法書士等の第三者に依頼し、親族には身上監護やさまざまな相談ができる信頼できる方として、キーパーソンになってもらうのが良い選択だと思います。
関連記事
-
-
成年後見人を依頼する人のまとめ
任意後見の後見人は誰に頼むべきか 任意後見は本人の意向で後見人を選びます 任意後見制度においては
-
-
成年後見制度の自由性
成年後見制度の自由性について知っておこう 成年後見人は複数でもなれます 成年後見
-
-
職業後見人利用時の注意点
職業後見人を利用する際の注意点を知っておこう 今回は成年後見制度の中でも職業後
-
-
成年後見の法定選任の種類
成年後見人、保佐人、補助人 成年後見人制度で、
-
-
成年後見人になるには資格が必要?
成年後見人になるために、特別な資格が必要ということはありません。しかし、誰でも成年後見人になれるとい
-
-
後見人の禁止事項とは
後見人を選ぶ時は本人が本当に信用できる人物を選びます。 それでも家族からしてみれば、状況によっては
-
-
職業後見人を選任する方法
職業後見人の活動について知っておこう 職業後見人は、司法書士、弁護士、社会福祉士
-
-
成年後見人になれる人、なれない人
成年後見人になる資格とは? 任意後見人の資格については特に法令上の制限はありませんので、条件はあり
-
-
市民後見人の活動について
市民後見人の活動について知っておこう 今回は、市民後見人について詳しく解説します。 そもそも市民
-
-
被後見人が遠くにいる場合の成年後見
《被後見人が遠隔地にいる場合はケースバイケース》 入院などの事情によって、遠隔地にいる本人を成年
PREV :
成年後見人を依頼する人のまとめ
NEXT :
被後見人が遠くにいる場合の成年後見