成年後見制度の歴史について

ブラックジャック成年後見制度の歴史
こんにちは!今回から25回に渡って、成年後見制度についてのコラムを書かせていただきたいと思います。あまり成年後見制度について多くが書かれていることは少ないと思いますので、皆さんもこちらで少しでも成年後見制度について知っていただけるとうれしいです。

初回はまずは何事も過去の歴史をしっかり知っておこう!!ということで、「成年後見制度の歴史」についてお話させていただきます。

 

成年後見制度の歴史は明治時代の法律が由来

日本に判断能力に問題があるとされる人を保護する法律として最初にできたのが明治時代です。その法律というのは『禁治産・準禁治産制度』というもので、禁治産という言葉にはその文字のとおり、「財産を治めることを禁ずる」という意味もあり、この法律には判断能力に問題ある人に対しての、基本的人権の上でまだまだ多くの問題があったということです。そのような問題を払拭するために制定されたのが、『成年後見制度』なのです。
この成年後見制度はドイツの『世話法』や、イギリスの『持続的代理権授与法』を参考にしており、以前の法律よりも、より人権を尊重し実用的な法律に置き換えたのです。

 

禁治産の差別を無くすために生まれたのが成年後見制度

これにより、幾つかの問題点が解決しました。
まずは禁治産や浪費者という差別的とも取れる用語を廃止できました。さらに、「本人の保護」と「自己決定権の尊重」といういわば相反する内容の調和が取れる内容となり、鑑定書の書式を専門医向けに配布ことで鑑定のコスト下げ、後見人の幅を広げることでより広い意味での普及にもつなげました。
また、『禁治産・準禁治産制度』では、その事実を戸籍に記載されることにより使用に抵抗があった事実から、戸籍に記載する行為を止め、現在のより良い制度へと置き換わったのです。現在では、差別的な意味合いも全くなく、手続きも楽になりました。
制度の性質上、あまり良くない印象があった時代はありましたが、現在ではクリーンでオープンな制度となっています。

 

被成年後見人の選挙権が与えられた

また、『成年後見制度』では判断能力が欠ける状況にある者が対象となるため、選挙権は与えられてきませんでしたが、最近になってようやく成年被後見人の裁判により法律が変わったのは新聞で大きく載ったため、記憶に残っている人もいるかもしれません。成年被後見人の選挙権の回復等のための公職選挙法等の一部を改正する法律が成立、公布され、平成25年6月30日施行されました。これにより、平成25年7月1日以後に公示・告示される選挙について、成年被後見人の方は、選挙権・被選挙権を有することとなったのです。
成年被後見人の方は、実際に選挙に行くことは難しいと考えられるため、病院、老人ホーム等における不在者投票について、外部立会人を立ち会わせることなどの不在者投票を実施するための努力義務規定が設けられました。

成年被後見人にも、後見人にもより良い制度となるように、日々改善されているのです。

いかがでしたでしょうか。成年後見制度の歴史。知らないこともたくさんあったのではないでしょうか。
次回のコラムもぜひ読んでくださいね。

 

 

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web URL: http://mangaonweb.com/


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