認知症ケア専門士について
公開日:
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最終更新日:2013/10/05
認知症かなと思ったら 認知症
認知症の家族がいたり、仕事で認知症の方と関わる方にとっては是非とも知っておいていただきたい認知症ケアに関する資格がいくつかあります。
そのうちのひとつが、認知症ケア専門士です。
【認知症ケア専門士とは】
認知症ケア専門士とは日本認知症ケア学会が主催している民間の認定資格です。認知症ケア学会では、認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた専門技術士を養成し,わが国における認知症ケア技術の向上ならびに保健・福祉に貢献することを目的として「認定認知症ケア専門士」の資格を開設しています。
【認知症ケア専門士の受験資格】
認知症ケアに関わる施設や団体、機関において3年以上の実務経験があること。
【認知症ケア専門士の試験内容について】
試験内容は第1次認定試験(筆記テスト)と第2次認定試験(論述・面接)に分かれます。
第1次認定試験(筆記テスト)の内容は以下のとおりです。
[第1次認定試験内容]
以下の4分野より計200問(五者択一)が出題されます。合格基準は70%以上となっています。
・認知症ケアの基礎 ・認知症ケアの実際Ⅰ(総論)
・認知症ケアの実際Ⅱ(各論) ・認知症ケアにおける社会資源
[第2次認定試験内容]
・論述試験 (事例に対する論述)
・面接試験 (6人1グループでの面接試験。テーマに即した1分間のスピーチとディスカッション)
【認知症ケア専門士の試験日程】
・第1次認定試験 毎年7月、もしくは8月
・第2次認定試験 毎年11月、もしくは12月
【認知症ケア専門士の受験料】
・第1次認定試験 1分野 3,000円(4分野の場合は12,000円)
・第2次認定試験 8,000円
【第1次認定試験の出題範囲詳細】
I.認知症ケアの基礎
認知症ケアの理念
認知症の人の現状
認知症の医学的特徴
認知症の人の心理的特徴
認知症の人を取り巻く社会的環境
認知症ケアの原理・原則
ケアの担い手
認知症予防
その他上記以外の関連領域
II.認知症ケアの実際I:総論
認知症ケアの視点と目標
コミュニケーションスキル
ケアの実践的プロセス
認知症ケアのアセスメント方法
家族への支援
認知症の人のチームアプローチ
認知症の人と身体拘束・虐待
認知症ケアにおける倫理
事例報告のまとめ方
その他上記以外の関連領域
III.認知症ケアの実際II:各論
身体的兆候の理解と対応
行動・心理症状(BPSD)とその対応
薬物療法の知識
リハビリテーション
非薬物療法
施設・在宅における環境支援
ターミナルケアのプロセスと対応
その他上記以外の関連領域
IV.認知症ケアにおける社会資源
認知症の人にとっての社会資源
認知症の人に対するフォーマルケア
認知症の人に対するインフォーマルケア
認知症の相談窓口
地域での認知症の人の支援
その他上記以外の関連領域
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