認知症で徘徊を繰り返してしまう方への対応

知症で徘徊を繰り返してしまう方への対応、あなたなら?

 

私の働いているデイケアに来ている認知症のおばあちゃんのお話です。施設に来られているのは認知症の方が多く、比較的症状が軽い方が多かったです。しかし、リビング内を徘徊したり、1人で過ごされる方も多くいらっしゃいます。どこの施設でもあるかと思いますが、リハビリ体操をしたり、昔を思い出すようにと坊主めくりなどの卓上の遊びから、ペットボトルを使ったボウリングをしたりと、みなさん毎日笑って過ごされています。

そんな中、1人のおばあちゃんと出会いました。そのおばあちゃんは、デイケアの中でも症状が重い方に入り、レクレーションにも参加しませんし、会話もできません、常にじっとしてられず歩き回ってました。私は対応に困り、おばあちゃんに話しかけたり、一緒に施設の中を歩いてみたり試行錯誤を繰り返しましたが、症状は改善しません。

 

認知症で徘徊をする方を止めようとするのではなく、理由を知ることが大切

そんなある日、おばあちゃんのご家族とお話をする機会があり、なにかヒントはないかと思い、おばあちゃんの認知症の症状が出るまでのことを聞いてみました。すると趣味は散歩で日課としていつも外を1時間程度歩いていたということを知りました。これはもしや!?と思い、スタッフに相談し一度おばあちゃんを外に連れ出して、一緒に散歩をしてみることにしました。施設は敷地がとても広く、自然もいっぱいでしたので、散歩をするのにもってこいです。

 

おばあちゃんと一緒に散歩をすること10分程度。少しずつおばあちゃんに変化があらわれました。今までせかせかと歩いて顔も険しく歩いていたのに、少しずつ穏やかになり、ゆっくりと歩き始めたのです。そして、私が話しかけると、ちゃんと会話もできるのです。話を聞くと、若い時から歩くのが大好きで、毎日外を歩いているとのこと。

認知症になっても過去の記憶や習慣は覚えていることがほとんど

自分のやっていたことを認知症になっても続けるという事は記憶のどこかで若い時の記憶が覚えているという事なんですね。記憶障害はあっても、自分の印象にあったものや記憶に残ったものは消えずに残っているんだなぁと感じました。今回は徘徊をやめさせるために、まずおばあちゃんのことをちゃんと知ろうとしたことが良かったのだと思います。やはりまずはその方を知る、好きになることが重要なのではないでしょうか。


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